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1981 ミュージック・ビデオの時代に突入

 1981年(昭和56年)は、神戸でポートアイランド博覧会が開催され、英国ではチャールズ皇太子が故ダイアナ・スペンサーと結婚式を挙げた年。封書60円、旧国鉄最低料金110円、大卒初任給12万超の時代だ。

 出版界では黒柳徹子の『窓ぎわのトットちゃん』が驚異的な売上を記録。クリスタル族という流行語を生んだ田中康夫の『なんとなく、クリスタル』も大きな話題を集めた。

 音楽界に大きな影響を与えた事件としては、アメリカでのMTV放送開始がある。ほぼ同時に日本でも『ベスト・ヒット・USA』が放送を開始。ビデオの出来が作品の成功を左右する時代に突入したのだった。 全米1位を記録したキム・カーンズの「ベティ・デイヴィス・アイズ」、ホール&オーツの「プライベート・アイズ」のビデオはパイオニア的な内容のものだった。

1月
AL DI MEOLA
 チック・コリア率いるフュージョン・バンド、リターン・トゥ・フォーエヴァーに参加していたスーパー・ギタリスト、アル・ディ・メオラ。スパニッシュ・ギターの要素も取り入れたエキゾチックでスリリングなサウンドを聴かせてくれた。

THE POLICE
 ポリス、2度目の来日。新譜『ゼ二ヤッタ・モンダッタ』はその不思議なタイトルでも話題になった。


2月
JAPAN
 ジャパンは3年連続3度目の日本上陸。

TALKING HEADS
special guest PLASTICS

 エイドリアン・ブリューや、P-ファンクの重鎮、バーニー・ウォレルらを加えた9人編成での来日。『リメイン・イン・ライト』で示したアフロ・ファンク的な方向性をステージでも完壁に再現した。


3月
LEE RITENOUR
WITH SPECIAL GUESTS
DON GRUSIN,ALEX ACUNA,
STEVE FORMAN,
NATHAN EAST AND
INTRODUCING ERIC TAGG
GUEST GARY HERBIG

 新作『RIT』を携えての来日。


4月
THE BOOMTOWN RATS
 ボブ・ゲルドフがリード・ヴォーカルをつとめたザ・ブームタウン・ラッツ。アイルランドの国民的英雄だった彼らの曲はメッセージに溢れていた。

BILLY JOEL
 2年ぶりの再来日。日本武道館連続3夜を含む、4都市計7回のコンサートを精力的に展開した。


5月
IRON MAIDEN
 へヴィ・メタルという名称が定着しはじめた時、その核にいたのがこの5人組。初来日のステージは、パワフルなパフォーマンスで日本の聴衆の度胆を抜いた。

JOE WALSH
 ジェイムス・ギャング、ソロ、イーグルスと、長いキャリアをバランスよくカバーした内容のプロクラムだった。

SAXON
 英国メロディー・メイカー紙80年度人気投票でブライテスト・ホープNO.1に輝いた新鋭のへヴィ・メタル・バンド。


7月
JOURNEY
 ジャー二ーは、2枚組のライヴ・アルバム『ライヴ・エナジー』を発表して3度目の来日を果たした。


8月
RAINBOW
第1部: マ・マ・ドゥー!!

 新作『アイ・サレンダー』が好評のレインボー。この来日直前にドラムスのコージー・パウエルが抜け、代わりにボビー・ロンディネリ、そしてヴォーカルにはジョー・リン・ターナーという無名の新人を起用した。

SUMMER LIVE SUPER SESSION:
SANTANA TAKANAKA

 この頃にはもう毎年のように来日を果たしていたサンタナのこの公演は、高中正義バンドとの“夢のセッション”として行われた。東京公演は横浜スタジアムの野外ステージ。澄んだギターの音が夏の空に響きわたった。

THE MICHAEL SCHENKER GROUP
 スコーピオンズやUFOのリード・ギタリストとして活躍し、その卓越したギター・プレイによって神格化すらされていたマイケル・シェンカーがついに来日を果たした。レインポーを脱退したばかりのコージー・パウエルがドラムスで参加したことも話題を集めた。


9月
LEO SAYER
 「恋の魔法使い」「はるかなる想い」などのヒット曲で知られるポップ・シンガー。さわやかで、のびやかなハイトーンのヴォーカルで、ポップ・ミュージックを存分に楽しませてくれた。

KRAFTWERK
 Y.M.Oがヒットを飛ばしていた“東京”に、ドイツからテクノの本家、クラフトワークが上陸。テクノの躍進も80年代の大きな特徴のひとつだった。


10月
GILLAN
 元ディープ・パープルの名ヴォーカリスト、イアン・ギランは3年ぶり3度目の日本上陸。

THE DOOBIE BROTHERS
 『ワン・ステップ・クローサー』を録音した新メンバーによる来日だった。パット・シモンズを中心に素晴らしい演奏を披露したが、この直後に彼らは解散を表明している。

ADAM AND THE ANTS
 海賊ファッションとともにやってきたロンドンの二ュー・ウェイヴ・バンド。 ステージ狭しと飛び回るアダム・アント(Vo)の動きはとどまるところを知らなかった。


11月
SHEENA EASTON
第1部: GERARD KENNY

 本国イギリスで「モダン・ガール」、アメリカで「9時から5時まで」と、デビューと同時に特大ヒットを放ったシーナ。 ニュー・ウェイヴ的なサウンドとビデオジェニックなルックスはまさに80年代的だった。

ERIC CLAPTON & HIS BAND
第1部: スタータスト★レビュー

 すっかり“年末の顔”となりつつあるクラプトンは、5回目の来日。

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