1979 70年代最後の年も米英からトップ・アーティストを招聘
1979年(昭和54年)、70年代の締めくくりとなったこの年の夏、SONYが世界初のヘッドフォン・ステレオ「ウォークマン」を発売。まったく新しい音楽ライフを提案している。また東芝が日本初のワード・プロセッサーを発売しているが、価格は600万円以上もした。他にキヤノンのオートボーイ、ぶらさがり健康器、ご当地即席麺のパイオニア、「うまかっちゃん」などがヒット商品として話題を集めた。
映画界では『地獄の黙示録』や『クレイマー・クレイマー』、『ブリキの太鼓』などがヒットを記録。
全米1位を記録した曲には、ロッド・スチュワートの「アイム・セクシー」、ナックの「マイ・シャローナ」、ブロンディの「ハート・オブ・グラス」、ハーブ・アルパートの「ライズ」などがある。
- 1月
CAMEL
イギリスのプログレッシヴ・ロック界でも、叙情性とコンセプチュアルなアルバム作りでとくに定評のあるキャメルが来日。名曲「スノーグース」をはじめ大作をステージで再現。- 2月
PABLO CRUISE
サーフ・ロックの王者、サンフランシスコのパブロ・クルーズが来日。ひたすら明るく、限りなく心地よいナチュラルなサウンドが、本物サーファーにも陸サーファーにも大人気。
THE DOOBIE BROTHERS
マイケル・マクドナルド色をさらに強く打ち出した『ミニット・バイ・ミニット』完成直後にドゥービーズが再来日。このアルバムで彼らは79年度グラミー賞主要部門を独占した。- 3月
JAPAN
第1部:アレキサンダー・ラグタイム・バンド(ARB)
妖艶な容姿、ねばるようなけだるいリズムに乗ったデヴィッド・シルヴィアンのヴォーカル、そしてなによりグループ名のインパク卜によって、ロック界に衝撃のデビューを果たしたジャパンが、ついにヴェールを脱いで日本へ。
EARTH WIND & FIRE
ソウルという領域を超えて、スーパー・グループとなったEW&Fが大掛かりな舞台装置を持ち込み、マジックの要素まで取り入れた魅力的なステージを披露。うなるチョッパー・ベースやブラスが織りなす厚いサウンド、完璧なハーモニーで観客を魅了し、ヒット曲「宇宙のファンタジー」では、会場全体が陶酔状態に。- 4月
JOURNEY
アメリカン・ロックの本道を歩むジャーニー。広いファン層に支持された『エヴォリューション』を携え、最初の来日を果たす。スティーヴ・ペリーの伸びのあるハイ・トーンのヴォーカルが冴えた。- TODD RUNDGREN and UTOPIA
マルチ・アーティス卜、卜ッドがユートピアとともに2度目の来日。シンセサイザーを多用した未来的サウンドで会場を満たした。
ROXY MUSIC
しばらく活動停止状態にあったロキシー・ミュージックがアルバム『マニフェス卜』で再始動。ブライアン・フェリー(Vo)、フィル・マンザネラ(G)、アンディ・マッケイ(Sax)を中心にした6人編成での欧米ツアーを受けて日本にやって来た。- 5月
BLUE OYSTER CULT
ベテランの域に達しつつあるブルー・オイスター・カル卜が来日。クライマックスにはメンバー全員がギターを手にフロン卜へ並ぶ得意のパフォーマンスに。
NAZARETH
73年にディープ・パープルに見いだされた形でデビューを飾ったイギリスのハード・ロック・バンド、ナザレスが新ギタリストを加え、初来日。- BILLY JOEL
79年度グラミー賞で最優秀アルバムに選ばれる『ニューヨーク52番街』を発表したばかりだった。 - 6月
- SCORPIONS
一貫してハード・ロックに徹するドイツのスコーピオンズが、新ギタリスト、マティアス・ヤプスを得て再来日。
UFO
結成からちょうど10年目。長い時聞をかけて着実に評価を上げてきたUFOは、いち早く彼らを評価した日本のファンの前で正統派ブリティッシュ・ハード・ロックを聞
かせた。- 8月
PAT McGLYNN BAND
日本で相変わらず人気の高いアイドルが3度目の来日。- 9月
VAN HALEN
キンクスの名曲「ユー・リアリー・ガッ卜・ミー」で瞬く間にビッグ・アーティス卜の仲間入りを果たしたハード・ロック界のルーキーが再来日。ツアーの先々でファンを増やしていった。
THE EAGLES
文明批評的な視点を持った傑作『ホテル・カリフォルニア』で驚異的な成功を収めると共に様々な問題を提起したイーグルス。新メンバーにティモシー・B・シュミットを迎えて制作した新作『ロング・ラン』を携えての来日だったが、彼らはこの時すでに解散を決意していたといわれている。- 10月
Udo Artists,Inc.
in Conjunction with
Bill Graham Presents:
SANTANA & EDDIE MONEY
SUPER JOINT CONCERT
5度目の来日となるサンタナは人気上昇中のロックン・ローラ−、エディ・マネーとのジョイン卜・コンサートを実現。あのフィルモアを経営し、アメリカのロック界に多大な影響を与えてきたビル・グラハムがこの公演をプロデュースするということでも話題を呼んだ。- 11月
KENNY LOGGINS
ロギンス&メッシーナとして大成功を収めていたケニ−・ロギンスが、ソロとなって3年目にして来日。より都会的なサウンドと共に、ハードな一面も見せた。
BONNIE TYLER
女性版ロッド・スチュワートと称されるハスキー・ヴォイスが魅力のボニー・タイラーが「愛は哀しくて」の大ヒットとともに初来日。
ERIC CLAPTON & HIS BAND
第1部:EX
アルバート・リーを中心にした全員イギリス人の新バンドを率いての来日。この時のステージは翌年、ライヴ・アルバム化された。- 12月
- LEE RITENOUR & FRIENDSHIP
featuring ERNIE WATTS, ABRAHAM LABORIEL, STEVE FORMAN,
DON GRUSIN AND ALEX ACUNA
フュージョン・ギタリストの第一人者が新譜『暗闇へとびだせ』を携えて、1年ぶりの来日。









