1975 日本初の本格的な国際的ロック・フェスティバルを開催
1975年(昭和50年)は、南ベトナムが崩壊し、約10年にわたって世界を揺るがしてきたベトナム戦争が最終的な終結をみた年。日本では三億円事件が時効を迎えたことや、エリザベス女王の来日、沖縄海洋博覧会などが話題を集めた。
映画界のヒット作は『カッコーの巣の上で』、『ジョーズ』など。全米1位を記録した曲には、イーグルスの「我が至上の愛」、ドゥービー・ブラザーズの「ブラック・ウォーター」、デヴィッド・ボウイの「フェイム」などがある。
また75年は70年代後半のディスコ・ブームの幕開けを告げた年でもあり、ヴァン・マッコイ、KC&ザ・サンシャイン・バンド、オハイオ・プレイヤーズ、アヴェレージ・ホワイト・バンドなどもビッグ・ヒットを飛ばしている。
- 1月
RICK WAKEMAN
イエスでの活動、そして『ヘンリー8世と6人の妻』『地底探検』といったソロ・アルバムの成功により、マルチ・キーボードのトップ・アーティストとなったリック・ウェイクマン。数々のキーボードを駆使し、スケールの大きいシンフォ二ック・サウンドを展開した。- 2月
WISHBONE ASH
ツイン・リード・ギターによるイギリスらしいサウンドで世界的な人気を誇ったウィッシュボーン・アッシュの初来日公演が実現。ギターがテッド・ターナーからロ−リー・ワイズフィールドへとメンバー・チェンジがあったが、その重厚な音は変わらず美しかった。- 3月

BAD COMPANY
フリー解散後、本格的に活動を開始レたポール・ロジャースが元モット・ザ・フープルのミック・ラルフス(G)らと結成したスーパー・グループ、バッド・カンパニー。大ヒット曲「キャント・ゲット・イナフ」で場内は大興奮。- 4月
STRAWBS
かつてリック・ウェイクマンが在籍していたことでも知られるストローブスが初来日。イギリスのトラッド・ミュージックの影響を感じさせるフォーク・ロックをベースに、デヴィッド・カズンズ(Vo,G)が時折聞かせるエモーショナルな響きは、ブリティッシュ・ロックの神髄を伝えてくれた。- 5月
THREE DOG NIGHT
すっかりおなじみになった、スリー・ドッグ・ナイト、3度目の来日。
GRAND FUNK
第1部:カルメン・マキ&OZ
キーボードを加えて4人編成となっていた彼らは、初期のストレートなサウンドからやや方向性を変え、ポップな感覚もあわせ持ったハード・ロックを楽しませてくれた。- 6月

FOCUS
オランダのプログレッシヴ・ロック・グループが、前年に続き再来日。- 7月
LOU REED
第1部:コスモス・ファクトリー
当時既に伝説的な存在だったヴェルヴェット・アンダーグラウンドのメンバ−、ルー・リードが初来日。デヴィッド・ボウイとの交流から生まれた『トランスフォーマー』『ベルリン』といったソロ・アルバムからの曲を中心に、ヴェルヴェット時代の曲までを聴かせた。- 8月

WORLD ROCK FESTIVAL
EAST LAND :
JEFF BECK / FELIX PAPPALARDI with JOE / NEW YORK DOLLS
その他
名盤「ブロー・バイ・ブロー」で新境地を開拓したジェフ・ベックがついに来日。フェリックス・パッパラルディ・ウィズ・ジョ−、ニューヨーク・ドールズ、四人囃子、カルメン・マキ&OZ等、日英米バンドの競演が実現したロック・フェスティバルに、日本の夏は熱くなった。- 9月
STATUS QUO
ハード・ブギ・ロックの重鎮として、根強い人気を誇るステイタス・クオーが初来日。ハードでノリのいいロックン・ロールの連続で、日本のファンを沸かせた。- SUZI QUATRO
不動の人気を誇るスージーが再度来日。 - 10月

ERIC CLAPTON & HIS BAND
第1部:久保田麻琴&夕焼け楽団
この年、エリック・クラプトンは完全復活を印象づける精力的な活動を展開し、『安息の地を求めて』『ECライヴ』と2枚のアルバムをたてつづけに発表している。ジョージ・テリーにソロの大半を任せていた初来日公演とは違って、自らギターを弾きまくった。- 11月
PREMIATA FORNERIA MARCONI (PFM)
エマーソン・レイク&パーマーによって見いだされたイタリアのプログレッシヴ・ロック・バント。ヨーロッパの伝統を感じさせる重厚で形式美に満ちたサウンドは、時には激しく時には甘美に響き、日本のプログレ・ファンを熱狂させた。- 12月

DAVID CROSBY & GRAHAM NASH
クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤングとして一時代を築いた2人が、デュオとして来日。バーズ、ホリーズから続く、お互いの長いキャリアを感じさせる熟練のハーモ二ーに、あのウッドストックの感激がよみがえった。
DEEP PURPLE
リッチー・ブラックモア脱退のショックを払拭し、新たに元ジェイムス・ギャングのトミー・ボーリンをギタリストとして迎えて、新生ディープ・パープルが来日。デヴィッド・カヴァーデイルのヴォーカルもすっかり定着し、ハード・ロックの新たな歴史を感じさせた。











